IDCFクラウドのHighio.5XL128.g2について
IDCF Cloud Advent Calendar 2016 の12/7がキャンセルされたので個人的に責任(謎)をとって埋めておきますね。
今日はIDCFクラウドの2つのVMタイプ、Highio.5XL128とHighio.5XL128.g2について。
そもそも、Highio.5XL128.g2の存在にお気づきでしょうか。
西日本リージョンだとg2が利用できます。
このg2、仮想化アーキテクチャを一新し、ディスクI/Oへの仮想化のオーバーヘッドを大幅に低減しベアメタルに近い性能を体験できます、といってもダイレクトパススルーではないですが。
では、tpcc-mysqlの性能を見ていきましょう。
赤がHighio.5XL128、青がHighio.5XL128.g2、緑がHighio.3XL128です。
ついでに、Highio.3XL128も一緒にやりましたが、もともと3XL128よりもだいぶ速かった5XL128がg2になりより高速な結果となっています。
計測内容としては次の通り。
■MySQLバージョン
MySQL Server Community Edition 5.6.30
公式RPMバイナリ使用
■MySQLコンフィグ
skip-name-resolve max_connections = 1000 thread_cache_size = 1000 innodb_buffer_pool_size = 90G innodb_log_file_size = 2G innodb_flush_method=O_DIRECT innodb_write_io_threads=16 innodb_read_io_threads=8 innodb_io_capacity=10000 innodb_max_dirty_pages_pct=60 innodb_adaptive_flushing=1 innodb_log_files_in_group=2 innodb_thread_concurrency=0 innodb_purge_threads=1
./tpcc_start -d tpcc -u root -w 1500 -c 30 -l 3600 -i 60 -r 0
MySQLサーバーのローカルで実行
初回1回実行した結果
■OS
CentOS 7.2
■datadir
仮想マシンのdatadirは追加ディスク(DATAディスク)をゼロ埋めした後に、データを入れている。
以上、g2の速さがお分かりいただけたと思いますが、g2になっても価格は同じ。
でも西日本リージョンでのみ利用可能となっています。
東日本リージョンの場合で5XL128で性能が足りない場合はベアメタルサーバーもあります。
このあたりはIDCFクラウド本の6.3章に私が書いています(宣伝)。
www.idcf.jp