電子計算記

個人的な検証を

2. MPIクラスターを作ろう! - MPI何にする?

前回のつづきです。
1. MPIクラスターを作ろう! on IDCFクラウド - 電子計算記

実際にMPIクラスターを構築していく前に、肝心のMPIのディストリビューションを何にするかというお話。
MPI自体は規格なので、それを実装するOSSIntel MPIのような商用環境もあります。


10年以上前に、私が学生だったときは、MPICHが流行っていました。

MPICH | High-Performance Portable MPI

あとは、OSから含めてインストールするようなときはSCoreを使っていたりしました。

PCクラスタコンソーシアム

その後、RedHatやUbubntuでは標準のMPI環境としてOpenMPIが搭載されています。

Open MPI: Open Source High Performance Computing

最近、HPC界隈に顔を出すと、MVAPICHの名前も上がりますね。ただ、触ったことないしちゃんと調べたこともないです。

MVAPICH :: Home


ということで、今回はLinuxでサクっとMPIクラスターを作りたいのでOS標準のOpenMPIを使って構築していきます。
Linuxディストリビューションは、CentOS7かUbuntu16.04のどちらでもよいですが、使い慣れてるUbuntuでいきます。
ただ、Ubuntu16.04のOpenMPIのバージョンは1.10と古いので注意です。(コマが余れば新しいのビルドしてインストールするとかもやりたいな)

次回から構築にはいります。

fujish.hateblo.jp